『アザリア』メンバー集合!
どうも、こんばんは!
実行委員会のFの方です。
先日はツイッターで、前回のフライヤーの記事をたくさんRTしていただき、ありがとうございました!
本ブログは拡散大歓迎ですヾ(*´∀`*)ノ
さて、今日は「同人誌『アザリア』とは!」につづく、『アザリア』の紹介です。
『アザリア』が生まれた盛岡高等農林学校は、言うなれば理系の学校です。
そんな中で、どのように『アザリア』が生まれたのでしょう。
中心メンバーのひとり、小菅健吉さんは次のように言っております。
「今日と異なって学生数が少なかったため、相互に接触が多く、文学をやりそうな人も自然と分っていたので、幾人かを中心に何となく集った感じのグループである。
『校友会会報』の編集をした小菅健吉、『校友会会報』投稿の河本義行、賢治、そして嘉内の四人を中心に文芸愛好者が集った。
当時、学内にこの他の文学グループはなかった。―略―」(小菅健吉証言)
つまり、大々的にメンバー募集をしたのではなく、友人に声をかけて集まったメンバーなのですね。
では、どんな友人つながりだったのでしょう?
まず賢治と保阪嘉内。
このふたりは先輩後輩関係なのですが、なんと嘉内入学時の学生寮の部屋が同じだったのです。
そこからふたりの熱い友情が始まるのですが、これは機会に……。
この時、学生寮は一室六名。賢治と嘉内、そしてのちのアザリアメンバー・伊藤彰造も同室者でした。
彼はこの時のつながりで『アザリア』に誘われたのでしょう。
賢治と同級生の小菅健吉は、学内雑誌『校友会報』の文芸欄の常連投稿者でした。
そこに一学年後輩の河本義行が、自由律俳句を投稿するようになります。
この河本がちょっと、いや、かなりスゴイ人なんです。
中学時代から自由律雑誌『層雲』に投句していた俳人で、
俳号は「緑石」(ロクセキ)!
彼は盛岡高等農林学校内でも有名な文武両道な文学青年でした。
そんな河本が、文芸同人誌に誘われないわけがありません。
前回の記事を見てもらえばわかると思いますが、
アザリアメンバーの半分ほどが河本の同級生です。
潮田豊は河本に誘われたのでしょう、自由律俳句をたしなみ、『層雲』にも投句するようになります。
村上亀治は嘉内、潮田、河本(嘉内と入れ替わりで入居)と同じ下宿で、そこから誘われたのでしょう。
ちなみにこの下宿は「鎌田屋」という、盛岡の材木町にあった下宿で、
現在は「同人誌アザリア発祥の地」という説明木札がありました♪
盛岡に行かれる方はチェックチェックです!
河本の同級生の福永文三郎は、かつて賢治と同じ寮室でした。
「当時、私のクラスの故河本義行氏の俳句は俳人としてすでに一家をなす域に達していて、荻原井泉水流のものでした。
時折賢治と私は河本氏の作品について彼からその解説をきく、賢治はいつも真剣にその話に聴きいっていたものでした。
賢治はよく私に「福永さんその辺歩きませんか」といって散歩につれ出した。―略―」(福永文三郎証言)
賢治は福永とも仲が良かったようですね!
福永は後に朝鮮(韓国)で働くのですが、その時同じように渡鮮したのが伊藤忠次でした。学生時代から仲が良かったのかな、と思われます。
さて、残すは鯉沼忍、纐纈熊雄、中島慶助、市村宏ですね。
鯉沼忍……この人について語ろうと思うと記事がいくらあっても足りない(!)というくらい濃い方です。
彼は校内でも有名な弁論上手だったのですが、なんと小菅と同郷! 栃木の人なのです。
そのつながりでしょうか。小菅とは仲が良く、『アザリア』への誘いがあったのでしょうね。
そんな鯉沼は、学内雑誌『校友会報』の編集委員でもありました。
その編集仲間が纐纈熊雄です。彼は後に編集委員筆頭になったようです。
後に、この編集委員には小菅、保阪も入って来るので、アザリアメンバーだらけ。
纐纈の参加も決定しました。
纐纈の同級生の中島は、歌人として知られていたようです。
賢治・小菅・河本と、短歌作りのために登山をしたくらいなので、誘われないわけがありません。
市村宏は『アザリア』唯一の林学科生。
彼は後々まで仲が良かった嘉内から誘われたのでは、と考えられています。
さあ、アザリア同人総勢13名が集まりました!
このうち「伊藤」だけはどちらなのかわかりませんが!!
(私は、二人ともメンバーだったんじゃないかな~と思っております。)
彼等はどんな青春を紡いでいくのでしょうか……。
次回は『アザリア』創刊についてのあたりをおはなしできたら、と思います。
それでは、また~!
オリジナルフライヤーを作りました!
こんばんは、実行委員会のFの方です!
日々ここで「アザリア展やります!」「協賛金のご協力を!」「アザリアってこういうものですよ!!」とやいのやいのと言っておりますが、
なかなか広めることができず……皆さまに本企画展を知っていただくことの難しさを痛感しております……。
我々には何が足りないか?
実行委員会(※二名)で話し合い、気付きました。
「フライヤー(チラシ)だ!!」
ということで、実行委員会のMの方が頑張ってくれました。
本記事の下の部分に画像を張り付けております。
うふふ、かっこいいでしょう(*´艸`*)
メンバーの名前の並び順のこだわりがわかる方は私たちと夜通しアザリアトークいたしましょう♪
正式なチラシ、ポスターは、また主催のイーハトーブセンターさまが作ってくださる予定ですので、
今回は「協賛金のご協力のお願い」を兼ねたオリジナルフライヤーとなっております。
「配布してあげるよ!」という方いらっしゃいましたら、azalea100ten@gmail.com までご一報ください。お送りいたします。
プリントアウトしてくださる方は下記リンクからDLをお願いいたします。
(※Dropboxの登録は不要です。登録のダイアログが出た場合、無視して大丈夫です)
準備も協賛金集めも鋭意努力中です。
応援してやってくださいませ!
それでは~!
協賛金のお願い「学生賛同者」についての質問を受けました
協賛金について質問を受けたのでお答えします!
「学生賛同者 1口1000円 とありますが、こちらは学生ではない一般の者でもよいのですか?」
はい、もちろんです!
1口5000円の賛同者とは違う点としては、御礼の部分です。
学生賛同者は3口以上の協賛で、パンフレット1部を差し上げます。
また、通常賛同者には粗品等もお渡し出来たらと考えておりますが、学生賛同者の方への粗品は今の所考えを保留しております。
また、パンフレットの名前を載せる際、協賛金額で差異をつけるということはありません。
そちらもご了承くださいませ。
どうかご理解いただき、応援していただけたら、と思います。
よろしくお願いいたします。
協賛金についてはこちらから
同人誌『アザリア』とは!
どうも、こんばんは~
実行委員会のFの方です!
本ブログでは近況報告やお願いだけじゃなく、
「そもそも『アザリア』ってなんだ???」「宮沢賢治とどういうかかわりがあるの??」という話も書いていこうかと思っています。
やっぱり『アザリア』って聞いてピンとくる方のほうが少ないですからね……(^▽^;)
ということで!
まずは『アザリア』について簡単にご説明いたします!
『アザリア』とはずばり、「雨ニモマケズ」や「銀河鉄道の夜」で有名な宮沢賢治が、学生時代に参加していた文芸同人誌のことです。
賢治が通っていた盛岡高等農林学校は、当時唯一の官立高等農林学校でした。
全国からエリート(地主の息子率めっちゃ高い!)が集まるこの学校には、
どうやら少数ではありますが、文学好きな青年たちも集まっていたようです。
賢治と、その後輩であり親友の保阪嘉内(ホサカカナイ)、そして賢治の同級生・小菅健吉(コスゲケンキチ)、嘉内の同級生・河本義行(カワモトヨシユキ)の四人が中心になって、同人誌の仲間が集まりました。
それがこの面々!
『アザリア』同人 ※学科学年順
農学科一部三年 纐纈熊雄(コウケツクマオ)、中島慶助(ナカジマケイスケ)
農学科二部三年 宮沢賢治、小菅健吉
獣医学科三年 鯉沼忍(コイヌマシノブ)
農学科一部二年 河本義行、福永文三郎(フクナガブンザブロウ)、潮田豊(ウシオダユタカ)、村上亀治(ムラカミカメジ)、伊藤忠次(イトウチュウジ)
農学科二部二年 保阪嘉内、伊藤彰造(イトウショウゾウ)
林学科一年 市村宏(イチムラヒロシ)
総勢で12(13)人の仲間たちです!
なんで、(13)人かと言うと、『アザリア』に「伊藤」という同人がいたのですが……
お気づきの方もいるかもしれませんが、「伊藤」苗字の人が二人いるんです。
「伊藤忠次」と「伊藤彰造」。
どちらが『アザリア』のメンバーなのかハッキリしないのです……。
この件については、またいずれ。
このとにかく集まったこの12(13)人。
短歌、俳句、詩、散文、漢詩、なんでもOK!という自由な同人誌『アザリア』は
1917(大正6)7月1日から1918(大正7)年6月までの約一年の間に全6号が発行されました。
……ん? 1917年??
そうです! 今年、2017年は『アザリア』創刊からちょうど100年目なのです!
だからこそ、是非今年に『アザリア』展を!!と意気込んでおります。
100年前の文芸青年たちの作品やその友情、そしてその後の人生の交錯。
そのような話もお伝えしていきたいなあ、と思います。
とりあえず本日は『アザリア』の簡単な説明でした。
ではでは、また~♪
※協賛金のご協力はまだまだ募集しております。
詳しくはこちらの記事(協賛金のご協力のお願い - アザリアの仲間たち展)を
ご覧ください。よろしくお願いします!※
【近況】どたばた準備開始
どうも~、アザリア展実行委員会のFの方です。
ようやくブログも開設できたので、
7月に向けてどたばた準備している様子もお知らせしていけたらなあと思います。
本企画展が決定してから、今までやったことのないことばかりしてます。
任意団体の口座開設も初めてのこと。
そうなんです、ちゃんと作ったんですよ~本企画展実行委員会の口座を!
郵便局の方がとても親切で、問題なく開設できたのですが一場面だけヒヤッとしたことが。
郵便局のおじさん「こちら四角に一文字ずつ口座名とフリガナを書いてください。濁点は一文字と数えてくださいね」
F「はい!」
「ミヤザワケンジトアザリアノナカマタチテンジッコ」
F「四角が……足りない……」
郵便局のおじさん「………欄外に書き足していいですよ…」
ということで、口座名のフリガナが途切れておりますが、間違いなく我々の口座ですw
ここのところ、毎日のようにお手紙を書いて書いて書いて書いております。
内容はどれもこれもお願い事ばかり。
ご協力をお願いする以上、いいものを作るしかありません。
準備の本番はまだまだこれから! がんばります!
協賛金のご協力のお願い
どうも、アザリア展実行委員会です!
宮沢賢治と同人誌『アザリア』の企画展を開催することが決定いたしました!!
内容はその名の通り今迄スポットが当たっていなかった『アザリア』のメンバー全員の紹介や影響関係、「銀河鉄道の夜」に現れた交友の姿などをパネルで展示し、また企画展内容に沿った資料をケース展示する予定です。
ですが、(ここからが本題)
展示準備はほぼ全て企画者負担であり、その費用の捻出が大変困難となっております。
もしスポンサー(協賛)ご協力いただける方がございましたら、下記リンクから趣意書、協賛のお願いをDLしていただき、一読してもらえたらと思います。
また、画像も同様の内容です。
(「協賛のお願い」中の実施要項は個人情報が多く含まれるため画像化はしておりません。別記事の「実施要項」を参考にしてください。)
※本協賛金募集は企画展実行委員会が行っていることです。問い合わせ等は実行委員会までお願いいたします。※
※Dropboxの登録は不要です。登録のダイアログが出た場合、無視していただいて大丈夫です※
【word】
趣意書 https://www.dropbox.com/…/%E5%AE%AE%E6%B2%A2%E8%B3%A2%E6%B2…
協賛のお願い (リンク修正 5/5)
【PDF】
趣意書 https://www.dropbox.com/…/PDF%E3%82%A2%E3%82%B6%E3%83%AA%E3…
協賛のお願い (リンク修正 5/5)
個人、団体問いません。御知り合いの方にもお声かけいただけると助かります。
いい企画展にしたいと思います。
どうぞご協力よろしくお願いいたします。
※本記事はシェア歓迎です。宣伝、ご協力お願いします。※
「宮沢賢治と『アザリア』の仲間たち」展 実施要項
開催企画展名 「宮沢賢治と『アザリア』の仲間たち」展
開催期間 2017年7月3日~9月30日
実行委員会名 「宮沢賢治と『アザリア』の仲間たち」展実行委員会
TEL 080-3944-4830(代表者携帯)
メール azalea100ten@gmail.com
展示内容(予定) パネル展示
・『アザリア』概要
・メンバーの紹介
・賢治作品(「銀河鉄道の夜」)への影響 他
現物資料
・同人誌『アザリア』複写本
・第14回盛岡高等農林学校得業記念アルバム
・盛岡高等農林学校使用教科書
・盛岡高等農林学校「校友会報」 コピー
・盛岡高等農林学校「同窓会報」
・盛岡高等農林学校「同窓会名簿」
・『アザリアの咲いた本』(彼方遥峰作の漫画) 他
※10月後半に鳥取での巡回も予定。